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2004 卯月


2004.4.27 tue
恋人の条件〜台所〜
 うちの母親は天才的においしいものを作る。それはもともとセンスのある人だったというのもある のだろうけど、彼女の旦那(つまり私の父親)がうるさい人だからしょうがなくこうなってしまったっていうのもあるに違いない。しかも、母親は働いているの で、朝食も夕食もパパッと手際よく作る。だから、小さな頃からあまり手伝わせてもらった記憶がない。台所は母親のテリトリーだった。うろちょろしたり、勝 手に食材を使ったりすると、怒られた。短い時間で、ささっと、家族が満足のいくものを作るためにはしょうがないことなのかもしれない。でも、私は、料理に はすごく興味があったし、母親のようになりたかったから、「手伝わせて」とか、「今日は私が作る」というように頼み込んだことも何度もあった。八割がた手 伝わせてくれなかったのだけど、それでも台所に立つ母親の手さばきを見ているのは心地よかった。私もいつかこうなれるのかな、なりたいな、と思っていた。
 大学生になり、飲食店の厨房でアルバイトをするようになると、さらにその熱は上がっていった。家で作ることも時々はあったが、やはり母親のペースをあま り乱したくなかったし、乱せなかった。当時付き合っていた人のおうちは、キッチンが無かった。いや、正確に言うとあった。ただ存在するだけ。電気コンロの 上には鏡とドライヤー。人が一人立てるか立てないかくらいのスペースしかなかったので、作る気はまったく起きず、彼の家でご飯を作ったのは一回しかない。 (ハンバーグだったかな。)
 その後付き合った人はみんなキッチンがきれいだった。それに、料理が好きだった。休みの日に、だらだらメニューを考えて、ぷらぷら商店街を練り歩き、慣 れない手つきで包丁を握る。失敗してもにこにこ笑って。うまくいくとテンションがあがって。
 ディズニーランドに行くよりも、横浜の夜景を見るよりも(どっちもしたことないな、そういえば。)私にとってはすごくすごく幸せなことで、求めていたこ とだった。
 だから、(あーすごいまとめ方をするけど)台所を大事にしている人が好きだ。そして私に台所を提供してくれる人が好きだ。
そしてなにより、笑顔で私の作った料理を食べてくれる人。
そんな人が私は好きです。
 料理をすること、食べるという行為、これって、愛だと思うのです

2004.4.20 tue
canしてdo
自 分の、自分だけが気持ちよく生きられるならそれにこしたことはない。お金を使いたくないなら使わないで食べて呑んで寝て。好きなことがいっぱいあるならそ れもぜんぶやって。寝たい男が何人もいるなら全員と寝て。
やろうと思ったらできるはずだ。なんでやらないか。
結局は他人との関わりあい方。人間性ってやつに繋がっていくからではないだろうか。
万引き、強盗。最低だと思う。わがままで人の意見を聞かない。そんなやつはクソ食らえ。ビッチ。出来れば(一番簡単そうだけど。)なりたくない。
品格とか人間性って、「自分のやりたいことを(楽なこと)どれだけ我慢するか」ってことにつながるのかなぁ。
私は比較的我慢の出来ない人間だ。我慢ができなくてどれほど後悔した事だろう。今日だって、すっげー我慢することがあった。でもどうにか我慢した。なん でって?
迷惑かけたくないから。あなたを苦しめたくないから。人を傷つけたくないから。自分が面倒くさくなりたくないから。
結局自分が一番可愛いのかな。人がどうこう、社会性が云々ではなく、自分の立場とか、プライドとかを守っていくのがにんげんなのかなぁ。
哲学とかさ、社会学とかさ、そういうのってやっぱ本を読んでもわからない。かといって、悩んだって答えが出ない。
なんなんだろうね。問題は山積みだ。だから生きるのって楽しい。一つ一つ山を谷を越えて生きていくのが、私はたのしいんだなぁ。へへ。最低な私。

2004.4.17 sat
小 さな頃、ビールと珈琲を飲み、煙草を吸う大人が嫌いだった。
どれもこれも苦くて自分の体を蝕む毒のようなものだと思っていた。
この三つが体に悪いとわかっていても摂取してしまう大人になんか絶対ならないと思っていた。毎日父親に抗議をしていたが、そのうち逆ギレされ、他のことに (例えば私の話し方だとか、選ぶ言葉だとか)飛び火するようになり、ますます嫌いになっていった。

そういえばあの頃、父親によく注意されていたことがあった。
「絶対絶対ってお前は口癖のように言うけど、それはやめろ。絶対なんてことはないんだから。」

それから十年。父親の言葉が身にしみている。
食後の一服、働いた後の一杯、好きな人に入れてもらう珈琲。これがどんなに私を幸せにしてくれていることか。
むしろ体にいいもののように思えてしまう。

ダヴィンチのよしもとばなな特集。彼女が書き下ろした「向こう側の幸せ」という短編を読んで、体にいいこと、自分にいいことって、はたしてなんなのだろ う、と考えさせられた。
彼女はあたりまえのことをあたりまえのものとして受け止めてしまわないようにしている。

やっぱり絶対なんてことはないのかもしれない。あるとしたら、今こうやってこの文章を書いていて気持ちがいいなという思いと、できればそばにビールがあっ たらな、と欲している今の気持ちは絶対であるような気がする。

2004.4.15 thu
 下北沢にいた猫。オープンカフェをちらりとのぞくとよくいるのよ、このカップル。おじさんそ うとう猫愛しちゃって猫も安心しきってる。思わずパシャリ。おじさんニヤニヤしながら、「僕はうつさないでねぇ・・・うふふ」

 一番好きな街はどこ?と聞かれたら迷わず「下北沢」と言います。高校生の時に毎日通って遊んで呑んで喧嘩した場所。あ、そういえばファーストキスも下北 沢だった。
 昔の思い出が散乱しているのに、いまだに心地よい。新しいものを見て、触って、パワーをもらえる場所。最近ではオシャレな街化現象(それはそれでおもし ろいんだけどさ。)が進んで、休日ともなれば人があふれんばかり。
 でも、少し路地裏に入ると地元の人が寝起きの格好でうろついていたり、小学生が走っていたり、さびれた商店街が頑張っている感じが私は好きです。
 静かに時間が流れる喫茶店で本読んだり、好きな人とおいしい居酒屋に行ったり。現在進行形で下北沢を楽しんでいるのです。たぶん未来もね。

2004.4.13 tue
明日が楽しみ★楽しみ★
学 校が始まった。今年は研究生として一からスタートだ。駅から学校までの長い道のりも足取り軽くスキップしかけるくらいわくわくした。四年間を共にした馬鹿 だけどちょっと頼りになる相棒もそばにいて、ことさらわくわく。学生証をもらい、地べたに座ってカリキュラムを読み、これからの生活の予定をたてる。よく 見かける顔のあの子や新入生かと思われる幼い顔つきの大勢の人たちに囲まれて、胸をはってしまう私。
久しぶりに会う先生や、かわいい仲間たちとの会話は自然に熱が入る。こうしちゃいられない、とか、負けられねえな、と思う人たちばかりでモチベーションの あがる感じがたまらない。
やっぱ学校が好きなんだなぁ。今年も、学校に行って本当によかったと心から思える一年にしようと、心に誓ったのでした。

2004.4.8 thu
久しぶりに
CD 屋さんに行きました。本当に何年ぶりだろう、というくらい久しぶり。
姉の部屋から常に音楽が流れてくるので、自分で買わなくても済んじゃう。私が好きなミュージシャンもそんなにたくさんいないから、持っているCDを何度も 何度も聞いている。友達が作ってくれたカセットを大事に回している、そんな感じです。
でも、久しぶりにCD屋さんに行ったら欲しくなりました。CD。視聴したらさらに欲しくなった。尾崎豊のトリビュートアルバム。
尾崎豊に興味はまったく無かったんだけど、友達がすげーいいよ、って言うから、視聴したら、これはいい!ミスチルとかマッキーとか宇多田がカバーしてるん だけど、新鮮で、温かさ(尾崎を尊敬していることとか、それを聞いて育ったんだろうとかそういう思い出のようなもの)が歌い手から伝わってくる。宇多田 も、歌のうまい女の子ってくらいにしか思ってなかったんだけど、「I LOVE YOU」を聞いた時、鳥肌がたっちゃった。すげー!なんじゃこりゃ!って。
ジャンルとか時代とか、存在とか無視して、一人の死んだ偉大な男のことを思って歌う。その形だけでも私はぐっと来ちゃう。

気持ちよくなること、ハッピーであること、悲しみを乗り越えようとする姿勢、追悼、誕生。人生のエッセンス、ただそれだけで終わらないのが音楽なのかな。 常にそばにあるもの。支えてくれるもの。一緒に生きていくもの。
答えは出ないけど、もっと音楽を生活に取り入れていこうかな、と思った次第であります。

2004.4.6 tue
  最近、すごく大事なことを忘れていた気がします。
私が決意したことは、甘えることではなく、前に進み、厳しい環境に身をおくことだったはず。
 昨日は、すごく久しぶりに一人呑みをしました。数ヶ月前までよく行っていた飲み屋です。店長は相変わらずにこにこしていて、私が来たことを喜んでくれて とても嬉しかったです。お金が無かったから、ビールいっぱい(一杯ね。イッパイじゃないよ)しか飲めなかったんだけど、久々に一人でゆっくり飲むのは幸せ でした。Rに、「akiちゃんの生活はお金が無いのに、水準が高いんだよ。喫茶店でコーヒーを飲むとか、飲み屋でお酒を飲むとかさぁ。」と言われました が。確かにそうなんだよね。ずばり。
 でもね、そういう生活をするためにバイトをしていると言っても過言ではないでしょう。雰囲気が好きなの。そこで出会う人たちとか、見える景色とか、笑い 声とかが体の中に溶けていく感じ。その中で、大好きな本を読みつつ、話しかけられたら言いたい放題好きなことを言う、そういうのが好きみたい。
 昨日は、常連のYさんとお話をしました。私のやっていることとか、やっていくことに興味を持っていろいろ聞いてくれて、時に厳しい意見を提示してくれ て、勉強になりました。たぶん、社会の中では「お偉いさん」の部類に入る方なんだろうけど、常に、同じ目線に落として物事を見てくれる。でも、やはり経験 とか生きてきた年数が全然違うから、言葉一つとっても「やっぱ違うなぁ。。。」と思わずにはいられない。
 自分の問題意識を高めてくれる人と話した日ってパワーが体中にみなぎる。やるぞ!うおーー!てな感じでね。

2004.4.1
エイプリルフー

 嘘をついてもいい日。

 まんまと親友にはめられました。突然、「鼻にきゅうりを入れたら抜けなくなった!どうしよう。」というメールが来て、あわてて(今考えると信じる私も馬 鹿だけど。でも、数ヶ月前に、オリーブオイルの瓶に指をいれたら抜けなくなった親友だから。)電話したら、すっごい暗い声で笑っていて、あー、とうとうこ の子も気が狂ってしまったんだと、焦っていたら、笑われた。くそぅ、と思い、お姉ちゃんに、「今、小人がいた。」という嘘をついたら、「まじで!!! ちょっと!どこ?」って本気になって喜んでくれたからまあいいや。嘘とか言うより、そういうシチュエーションに弱い姉。愛おしいよ。
 そういえば、「浦安鉄筋家族」の中に出てくるエイプリルフールの話が大好き。

 今日は、衣替えをした。愛するTシャツの山に埋もれて幸せ。いいね。夏だね。恋だね。・・・って季節が来るたびに恋をする気かしら??いいえ、そんなこ とはございません。よね?わたし。最近すっかり信用をなくしているからな。そろそろ脳内会議をして、私の中のakiたちをまとめなければならぬ。そんな春 の日。嘘をついてもいい日。



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