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2004 師走


2004.12.30  thu
 2004 年も残すところ一日。

 この一週間はやたら忘年会が多くて、ちょっと疲れました。ついついは しゃいじゃうからなんだけど。

 おとといのこと。
 古くて、おいしくなくて、安いだけがとりえみたいな地元の居酒屋に 行った。うちの近辺は、大学生の一人暮らしが多いので、忘年会シーズンだし、若者が多いのだろうなと思ったら、なんと、そこはおっちゃんの宝庫だった。 スーツを着た人はほとんどいなくて、変な黒の革ジャンを羽織っている人や、全身でかいロゴの入ったジャージファッションの人、泥やペンキが付いている作業 着に身を包んでいる人などが勢ぞろい。
 私は、可愛い女の子と二人で忘年会をするつもりだったのに、気さくな おっちゃんたちがわらわら集まってきて、やれ、ゴルフの話だ、祭りの話だ、けんかの話だで、乙女話の出来る隙は全くなし。でも、かわいいくせに、きどって いない私の友達は、ニコニコしながらおっちゃんに相槌を打っていて、頼もしかった。時々私と目配せしながら、(ぜってーおごってもらうぞ!)という暗黙の 約束をし、さんざんおっちゃんたちを持ち上げて、ただ酒を飲みました!へへ。女でよかったわ。
 しかも、あきらかにその筋だっていうおっちゃんと仲良くなって、怖そ うに見えるくせに、
「本当はシャイですよね?」
と聞くと、
「あ?・・・ああ。・・・わかるか?」
なんて言ってて可愛かった。男はいくつになっても可愛さがあればそれが 魅力になりますね。可愛いだけじゃだめだけど。はは。

 しかも、おっちゃんたちにまた「青木さやか」に似てるって言われ ちゃった。
最近さやかなんだよなぁ・・・ああ。

 我が家で、プチ引越し(私は四畳半の部屋から、六畳の部屋に移動し た)を決行しているので、ちょっと大変なんだけど、ようやく片付き始めて、今、新しい部屋でパソコンを打っている。なかなか快適。うれしいなぁ。

 部屋がきれいだと、心に余裕が出きるので、毎時間、毎分が楽しい。
 でも、心に余裕が無いときって、部屋が汚くなるんだよね。部屋は、心 を映す鏡のようだわ。
なんて。2004年も終わっちまうわけだけど、残り一日を楽しもうと思 います。
 (なんか適当すぎるまとめ)
2004.12.22 wed
みーちゃんの誕生日だ!
 新 しい携帯を買った。一年ごとに取り替えているのだけど、それって、サイクル速いのかなぁ。でも、心機一転。ちょっと楽しい。


 昨日は、たまっていたものを整理した。手紙を三通書いて、父の本を読 んで、街をぶらぶらして。一人喫茶店は本当に楽しい!体の中が熱くなっていく。



 夜は、父と夕飯。父は、料理を作るのが好きだ。昨日のメニューはおで んだった。昆布と鰹節でだしをとって、大根もちゃんと先にお米と一緒に茹でといて(お米と一緒に茹でると、白く透き通るらしい)昆布も結んで、本格的なお でん!
「やもめのくせにここまでする人いないよね」
とからかうと、
「食べるのが好きだからかなぁ」
とつぶやく。 
 鍋に溢れんばかりに具をたっぷり入れて、ことこと煮ること約一時間。
 鍋のふたをあけて、盛り付けをしていると、よだれが出てくる。早く食 べよう!とせかす。
 父は日本酒をちびちびやりながら、
「やっぱり、娘がこうやっておいしそうに食べてくれるだけで、おなか いっぱいだな。お母さんもきっとこういう気持ちで料理を作ってたんだろうな」
と言う。
 私は、焼酎お湯割を飲みながら、
「うめぇ!!」
の連呼。

 小さな頃から怖かった父が、最近すっかり丸くなった。二人で語らうこ とが多い。もっぱら母の話だけど、将来のこととか、私のやりたいことや、父の仕事のこととかも話す。
 この時間を大切にしていきたい。私の親はもう父だけなのだ。
2004.12.20 mon
 ホー ムページを開設して、明日で、ちょうど一年だ。
 この一年は、今までにないくらいほんとうにいろんなことがあった。

 なんだか、一年前の自分が居たことが不思議なくらい。あの頃の自分 と、今の自分は明らかに変わった。
 お酒と煙草の量が増えて、男の人がいないとだめになった。
 考える時間が増えて、たくさんの人と出会った。
 読むものの幅が少し広がって、書きたいものが見つかった。
 死に触れた。生きる力を思った。
 家族の尊さが身にしみた。
 苦しかった。負けたくなかった。でも、勝ちたくもなかった。
 甘えたかった。甘え方が分からなかった。
 人を傷つけた。自分を守るために。その卑怯さの苦味。

 厳しくなった。
 弱くなった。
 強くなった。
 うるさかった。
 楽しかった。 
 感謝した。
 感謝した。
 本当に感謝した。

 生まれてきたことを心から「よかった」と思った。
 死ぬことは、まだ怖くない。
 でも、失いたくない。もう。失いたくない。
 誰も失いたくない。
 
 でも、失う。きっと。絶対。

 出会う。必然的に。
 生きていくから。
 
 この一年におきたすべてのことが、そう、すべて、ささいなことでも、 でっかいことでも、ほんとうにすべて、忘れたくない。忘れてしまうのだけど。

 だから、書き留める。

 自分が何をしていたか。
 何を考えたか。
 何を手にしたか。
 何に感じたか。

 それが日記。
 未来の私が、読んで、振り返るための日記
 だから、嘘は書かない。全部書きたい。

 そして、インターネットというツールを使うのだから、すこしでも誰か が気持ちよくなってくれるといいな、というのがあわよくば。
 意地悪なこととか、中傷とか、愚痴とか、汚いこととかは、なるべく書 かない。

 そんな感じでこれからも続けていきます。
 辞めたいと思ったこともあったけど、
 でも、やっぱり続けます。

 
 一年後は、どんなことを言っているのか、いまから楽しみ。

 付き合ってくれている方々、本当にどうもありがとう。本当にシェイシェイ。

 love
2004.12.18 sat
 大 切な人を大切にするのはとても難しい。
 大切な人は、時として、自分よりも大切。
 でも、自分も大切。

 その兼ね合い。
 
 一生悩む気がする。

 でも。

 大切な人がいるってこと、それだけで、充分なのかもしれない。

2004.12.12 sun
  よしもとばななの「なんくるない」(新潮社 2004.11.25発行 1300円)という短編集の「足てびち」の中に、こんな言葉が出てきます。

 「闇を見て、また光が降り注いで、思い出を抱いて・・・・
うんざりするほどくりかえして喜びも苦しみもまたどこかへ消えていくサイクルの中で、
立ち止まることも許されない人生の、私たちは単なる奴隷だ。

 なのにどうして、こんなにもいいものだと思えるのだろ う。」

 ある友達から教えてもらった有名な言葉。アントニオ猪木の引退のメッ セージ(一休和尚の言葉)

「この道をいけばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり
その一足が道となる
迷わずいけよ
いけばわかるさ」


 道に迷って、迷いすぎて、どこを歩いているのかもわからなくなって、周りを見渡しても、怖いものばかりで、足がすくんで動けない時。人生ってどうしてこ うも矛盾だらけで、単調で、好き勝手に行かないものだと気付いた時に。

 私は、この言葉を思い返したら、きっとまた歩き出そうって思える。

 そういう言葉に出会えた私はそれだけで幸せ者だ。
2004.12.8 wed
 い くつになっても、同じような行動をとって、おんなじ気持ちになる。

 あんなこと言わなきゃよかった。あーゆー態度は無いでしょ。
 演じなければいいのに。素直になり過ぎなければいいのに。

 図太く生きればいいのに。人の気持ちを考えればいいのに。
  
 矛盾だらけ。

2004.12.6 mon
 母 と父は毎週日曜日にデートをしていた。映画や、美術館に行くこともあったが、そのほとんどが、ドライブだった。運転が病的に趣味な父と、自称地図の読める 女、母。近場の府中公園を始め、相模原の麻溝公園、河口湖に山中湖、数え上げられないくらいいろんなところに行った。母のおむすびを持って行くこともあっ たし、府中街道沿いの神戸屋ベーカリーでくるみのパンと牛乳を買ってから出かけることもあった。

 信号で止まるのが嫌いな父は、次々と裏道を発見していった。その相棒 だったのが、母だ。気分で運転がころころ変わる父の横で、母は、的確なナビゲーションをしていた。それは、まさに、父と母との人生そのもので、死んだ母が 凝縮してある思い出だと言ってもいいだろう。

 絶好調に青春を謳歌していた姉と私は、そのデートには本当にときたま しか参加しなかった。それでも、参加すると、家族って不思議なもんで、すんなり溶け込める。
 べらべらしゃべる私の横で、姉が好きな音楽を口ずさみ、父は渋い顔を しながら運転をする。母は、景色を見て、「わー」とか、「まぁ」とか感嘆し、ニコニコ笑っていた。私が助手席の後ろをキープしていたのは、そこが母の後ろ だったからだ。後ろから、母を突っついてみたり、こそこそ話しかけたり、サイドミラーにうつる母を眺めているのが好きだった。


 母の死から三ヶ月。
 日曜日は、三人でドライブをする。ダッシュボードに母の写真を入れ て。
 あいかわらず、私がとめどなく話し、姉がCDを厳選する。父は、遠く を見ながら、母の思い出を時々話す。涙ぐんだり、大笑いしたりしながら、三人で思いをはせる。
 車の中は、目を見て話が出来ない。みんなたいてい前を向いている。だ から、なんとなく素直になれる。心のうちを日常会話に混ぜながら話すことが出来るので、とても楽になれる。
 

 三人の絆は深まる一方だ。その危険性を感じながらも、今はこうするこ としか出来ないと思っている。母を大事にすることとは、きっと、三人が仲良く生きることだと思うからだ。
 まだまだ、自分の気持ちがふわふわしていて、どうしょうもないけど、 「日曜日」があるから、少しずつだけど、歩いている気がする。

 季節らしい季節は、せつな過ぎるけど、それを繰り返して、生きてきた し、生きていく。季節らしい季節を愛した母を思いながら、生きていく。
 
 冬。霜柱、手袋、雪、木枯らし、りんと澄んだ空気。
 すべてに母が宿っている。母はどこにでもいるのかもしれない。それ を、私はこの先一生、感じられるのだろうか。何年経っても色あせないのだろうか。そうあってほしいし、そうあるために出来ることはすべてしたい、と思っ た。

2004.12.4 sat
最近読んだお勧め本
 @ 「猫にかまけて」 町田康  講談社
 正直に言う。町田康の文体が苦手だった。ワンセンテンスがつらつら長 く、古風で、どことなく暗いイメージのあるそれは、「読み進める」という意欲をなくさせることがあった。しかし、それは単純に私の苦手作業で、それが出来 ない自分というのをすごく恥じていたことも事実だ。だから、私の本棚には、町田康の作品が四冊くらいあえて目立つところに置いてある。いつかは読まなけれ ば、と思っているからだ。
 しかし、この作品は、一気に読み上げた。移動中の電車のなかで読み始 めたら、降りる駅で降りたくなかったほどだ。
 猫好きの作家の「猫エッセイ」というのは山ほど出ていて、(なぜか作 家は猫好きが多い。夏目漱石はじめ)まぁそれなりにおもしろいのだが、あくまでそれは私自身も猫好きだからである。この作品も、いわゆる「猫エッセイ」な のだが、どこが他の「猫エッセイ」と違うかというと、やはりそれは文体なのだ。古風な言い回し、おもしろおかしく自分を卑下するところ、だらだら長く細か く描写をするところ。うっとおしいような、でも、愛らしい、憎めない、なんだか猫そのもののような文体なのだ。
 パンク作家といわれている彼の、意外な一面が見えること間違いなし。 猫好き、町田康好きで、これを読まなかったら「もぐりだろ?」といえる作品だと思う。

 A「ラブアンドセックス」 鴻上尚史 角川書店
 題名と、装丁を見たら、「なんだよ、またハウトゥー本かよ」と思える だろう。そのくらいキャッチでダサい表紙のこの本は、本屋で見たときに、手にするのを一瞬迷った。しかし、脚本家が書く「ラブアンドセックス」をチラッと 見たくて、立ち読みしたら、これは、絶対に読むべき本だと、強く思い、レジに走った。
 彼は、「恋愛と同じくらいセックスは大切なことです」とした上で、 セックスについて語る。様々なジャンルから、「セックス」について表現されている作品を提示し、それについて、説明、そして彼の意見を書く、という手法が とられている。
 映画では、大島渚の「愛のコリーダ」、アメリカのテレビ番組「セック スアンドザシティ」、漫画からは、内田春菊の「目を閉じて抱いて」。18項目、18作品、通してセックスだ。最後には、赤松啓介(民俗学者)の「非常民の 生民俗」を引っ張り出してくる。
 セックスがいかにつかめないもので、多様な表現方法があるかがわか る。そして、人はセックスについてこんなにも表現したいのか、ということも感じる。
 彼が、まったく偉そうではなく、彼自身も迷い、恥じ、困りながら、そ れでも向き合おうとする姿勢が、読者にとって心地よい。
 下手なハウトゥー本で、「男を落とす方法」だの、ファッション雑誌の 「セックス特集」で、気持ちのよいフェラチオのやり方だの学ぶんだったら、これをまず読んでほしい。
 この本を読んだらもっとセックスを多方面から楽しめるんじゃないか な、と思った。

 B「若かった日々」 レベッカ・ブラウン 柴田元幸訳 マガジンハウ ス
 子どもの頃の記憶ってどのくらい残っているだろう。そして、その記憶 の質感までも覚えている人はどのくらいいるだろう。
 人が言ったことや、そのときの事実(たとえば何人でどこに行ったかな ど)を覚えていても、温度や、空気や、音や、匂いを鮮明に描写するのって、なかなか難しいと思う。私は、そういう部分がものすごく欠落している人間で、 はっきり言って記憶がほとんど無い。
 著者は、記憶をもう一度立ち上がらせ、息を吹き込む。死んでしまった かのように見える記憶が、生き生きと、かつ、過去そのものに漂う悲しみを残したまま存在することになる。
 青春、家族、恋。わざと意地悪したこと、怖くて凝視できなかったこ と、こどもだからわからないことが、大人になって意味を持つこと。
 過去に帰りたくなったとき、私がレベッカブラウンのようにきちんと記 憶を覚えておける人だったらどんなにいいだろう、と思う。
 この作品は、特に「家族」について書かれている短編集である。小説の ようなエッセイのようなあいまいな作品ではあるが、たぶんほとんどが彼女の経験によるものだろうと思う。
 彼女の母親が病に冒され死に至るまでの描写は、今の私には正直痛すぎ たが、それと同時に、「記憶がなくなる前に」、母については私自身も書かなければならない、と思った。彼女のように鮮明に書ける自信はない。でも、一つの 目標として、彼女を立てることは出来るな、と思った。
2004.12.3 fri
最近。友達に伝えたいこと。この場を借りて。
 音 楽家の友達が私のことを歌にしてくれました。
 ふざけた歌詞のあいまあいまに、愛があふれていて、毎日聴いて笑って います。
 私と君の五年弱が詰まっています。私より目が細いくせに、しっかり見 ていやがる。憎らしいやら愛おしいやら。


 今日は猫にそっくりな友達の誕生日です。
 最近その子がおもしろい質問をしてきました。
 「魂って何?」
 必死になって考えた小田急線の中を私はたぶん一生忘れないでしょう。
 パンケーキのように甘くて柔らかい君がそばにいると、本当に素直で優 しい気持ちになれます。
 言葉なんかなくても、一緒にいるだけで、温かい気持ちになるのは、 「魂」に関係しているんじゃないかな。


 体を張ってドキュメンタリーを作っている友達の作品は、ビデオデッキ が壊れるんじゃないかってくらい熱いもので、悔しくなりました。熱いってのは、やっぱりいい。熱けりゃいい。そのくらい「熱い」ことには魅力がある。


 酒びたりになっている人が心配で、ついつい荒っぽい声をあげてしまい ます。
 「飲みすぎだよ」
 そんなことが言いたいんじゃなくて。
 「体に毒だよ」
 そんなことが言いたいんじゃなくて。
 何が言いたいのだろうか


 強い言葉で。早口で。偉そうな言い方をして。
 そうやっていつも困らせているけど、やっぱりおめーさんには勝てな い。
 私が勝っているようだけど、むしろ私は飼われているのかも。


 新しい仕事についた君に。よかったね、と、がんばって、を。シンプル に。


 なんだか苦しそうだけど、それでも、これでもかってくらいに生きるエ ネルギーがあふれているあなたを見ていると、やっぱり心配で過保護になる。でも、私はあなたに生きていて欲しいから、「がんばって」って言ってしまう。プ レッシャーにならないといいのだけど。
でも、「がんばらなくていいんだよ」なんて、きっと本音じゃないんだ な。


 意地悪なことばかり言っているけど、本当は照れ隠し?優しい自分と か、真面目な自分が恥ずかしい?
 だといいんだけど。それならいいんだけどなぁ。

 
 私が男だったらきっと惚れちゃっているんだろうな。あんたに惚れる男の気持ちがわ かってしまう。かわいいのに、かっこよくて、強くて。きれいなのに、きどってなくて毒舌で。


 本を読む。文章を書く。
 それだけは辞めてはいけない。続けろ。そして、若いんだから、寝すぎ ないでください。もったいないです。
 私の友達が言いました。「若いときは寝ちゃいけない。寝るのは歳とっ てからでいい」
 そのとおり。
 ね?出来るでしょ。というか。しなさい。

 


 ここのところ、いっぱい素敵な人と、お話をして、感じたことがあった のに、めまぐるしく時が過ぎてかけなかったので、まとめて書いちゃいました。
 同時に何人もの顔を思い描きながら。

 みんな、いつもありがとね。
そして、会っていないけど、会いたい君の事をいつも考えています。


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